退屈から抜け出すための映画

好きな映画を中心に紹介していくブログ。超不定期更新。

最近観た新作映画と映画『ファンタズム』シリーズ

こんにちは。また更新をサボってしまいました。。本当は毎週更新したいと思っているんですけど、あれこれやっていたら時間があっと言う間に過ぎてしまって「また今週も更新できなかった〜」と自己嫌悪な毎日を送っていました(本当です)。普段は平日週4日別の仕事をして、それ以外の時間で50冊以上溜まってしまった積ん読を読み進めていって、さらに映画も観て、さらにさらに部屋の掃除や風呂の掃除や猫の世話をしているのでそれだけで時間が尽きてしまいます。というわけで、その分時間がとられてしまうという言い訳なのですが、立派に毎日仕事しながらブログ更新もまめにしている方もたくさんいるので、これは私の怠慢です・・・。あと、ブログを書くのにめちゃくちゃ時間がかかるという能力不足なところも大きな原因の一つだと自覚しています・・・。

さて、更新を怠っている間にも新作映画を幾つか観に行ったので、軽く一言感想を残しておきます。↓

運び屋』・・・面白かった!イーストウッドの遺書のように感じて泣けました。

キャプテンマーベル』・・・ブリー・ラーソンはカッコ良かったんですが(ブリー・ラーソン『ショートターム』で車をボコボコにしたシーンを観てから大好き)、最近のアメコミ作品のスピード感についていけない私がいる・・・。あと特殊効果(CG)がなんかダサかったです。

ブラック・クランズマン』・・・面白かった!どちらかというと黒人寄りに描かれていますが、結局はどちらもお互いに歩み寄ろうとする姿勢はなく八方塞がりだなぁと感じてこの人種問題の難しさ根深さを改めて考えさせられました。ラストの実際のデモの映像は何度見ても辛いです。

ダンボ』・・・ティム・バートンが監督ということで超楽しみにしていたんですが、正直ちょっとがっかり。ダンボは可愛いです。ちょっと媚びを感じましたが。

 

旧作では、ザ・シネマで録画しておいた『ファンタズム』シリーズをようやく観たんですが、これが超面白い!!観る前は5作品もあるのかぁ〜長いなぁと後回しにしたりしてたんですが、観始めたらあまりの面白さにあっという間に一気に5作品観てしまいました。ファンタズム 全5作 Perfect Box [Blu-ray]も絶対に買うぞ!今はお金に余裕がないけどいつか!と思っています。

映画『ファンタズム』

『ファンタズム』は1979年に公開されたアメリカのホラー映画で、監督のドン・コスカレリは当時まだ25歳でこの作品を作り上げました。1作目『ファンタズム』が大ヒットを記録し、その後1988年に2作目『ファンタズムII』、1994年に3作目『ファンタズムIII』、1998年に4作目『ファンタズムIV』、そしてだいぶ空いてから2016年に最後の5作目『ファンタズムV:ザ・ファイナル』が公開されました。1〜4作目まではドン・コスカレリが監督をして、5作目のみデヴィッド・ハートマンが監督しドン・コスカレリは脚本と制作を担当しているんですが、5作目はそれまでのクラシックな雰囲気と違ってCGをバリバリ使っていてどこかゲームっぽい映像だなという印象です。

◆1から4までの予告 ※グロ注意!

Phantasm 1-4 Trailers - YouTube

◆5の予告 

youtu.be

さらにびっくりなことに、youtubeに本編がまるまるアップされている・・・。日本語訳はさすがにないですが。グロテスクな描写が含まれているのでご注意を、念のため。

◆ファンタズム  

Phantasm 1 where the dead are no longer that way full movie 1979 - YouTube

◆ファンタズムII 

Phantasm II: The Ball Is Back Horror (1988) - YouTube

◆ファンタズムⅢ 

Phantasm 3 full movie 1994 - YouTube

◆ファンタズムⅣ 

Phantasm IV Oblivion 1998 DVDRip KooKoo 1337x - YouTube

ストーリーはある若い男トミーが殺され(しかし自殺ということになっている)その男のお葬式から始まります。亡くなった男の友人の弟であるマイク(A・マイケル・ボールドウィン)は葬式には参加せず、こっそり遠くから墓地を観察していると、しばらくして誰もいなくなった墓地に不気味なノッポの男=トールマン(アンガス・スクリム)が現れ、死んだ男の棺を自分の車に積んで去っていくところを目撃してしまいます。それからマイクの身の周りで不可解な現象が起こり始め、不安に苛まれながら霊園にあるお屋敷を探りに。そこで銀の球体(シルバー・スフィア)が人の頭に刺さって血がビュービュー噴出するのを目撃したり、墓地で見かけたノッポの男トールマンに追いかけられたりしながらなんとか逃げ切ります。兄のジョディ(ビル・ソーンベリー)や兄の友人でアイスクリーム屋のレジー(レジー・バニスター)を巻き込みながら次から次へと悪夢のような出来事に襲われていくのですが・・・。

といったお話なのですが、1作目の最後に「今まで観てきたものは一体何だったんだ!?」と思ってしまうようなびっくり仰天なラストが待っています。多感な時期に耐えられない程の辛い経験をした少年マイクの精神的な不安や恐怖感から生まれた悪夢や幻想が描かれているのかな、と思いきや、全5作品を通して観れば観るほど違う解釈が生まれるよう仕向けてくる展開は完全にカオスです。必要なのかよく分からないシーンが突然ぶっ込まれてたり、登場人物の行動も謎だったり、どこからどこまでが夢や妄想や幻想でどこからどこまでが現実なのかもまったく分かりません。

さらに、最初はマイクとジョディの兄弟が間違いなく主役扱いなのですが、1作目の終わりらへんから頭頂部ハゲでポニーテールヘアー(髪をおろすと落ち武者ヘアー)の友人レジーがメインに躍り出てきて、それ以降は完全にレジーが主役の座を奪っています。最初は少し戸惑いますが、このレジーが見事な大活躍ぶりで、不思議なことにどんなイケメンよりもかっこいいし、ダメなところも含めて人間的な魅力に溢れているので、気付けば完全にレジーに魅了されている自分がいました。ついつい力を込めて応援したくなってしまうようなキャラクターです。恐らくこの作品が5作も続いたのはレジー人気によるところが大きいんではないかなぁとも思えます。レジーを演じているのは役名と同じ名前のレジー・バニスターで、彼はミュージシャンということもあり劇中でギターを弾くシーンもよく登場します。

映画『ファンタズム』

そしてこの映画のさらに楽しいところは、オリジナリティー溢れるホラー表現でしょう。人間に向かって飛んできて頭にブッ刺さりドリルで額に穴を開け、血をビュービュー吐き出すシルバー・スフィアという銀のボールはこの作品の代表的なアイテムですが、初めて観た瞬間恐ろしいと同時に独創的なユニークさにかなり衝撃を受けました。ちょうどそのシーンの動画を貼っておきます。怖いし、痛い!!

◆シルバー・スフィア登場シーン ※グロ注意!

Phantasm (1979) - Flying Death Sphere Scene (4/11) | Movieclips - YouTube

シルバー・スフィアは頭に刺さるだけでなく、他にもいろんな工夫を凝らした使用法が出てきて非常に楽しませてくれます。この映画を観てしまうと、なんでもないただの銀球を見た時にもシルバー・スフィアを思い出して怖くなるというトラウマを植え付けられるかもしれませんが・・・。私自身ファンタズムを観た後、落合陽一さんのLevitropeという作品を思い出したのですが、改めて見てみるとシルバー・スフィアにしか見えない。

それ以外にも観ながら思わず声をあげずにはいられないような怖い描写や気持ち悪い描写、痛々しい描写がたくさんのハラハラドキドキの演出は、お化け屋敷感覚に似ていてとっても楽しいです。先ほども書きましたが、この作品はどこからどこまでが現実なのか夢なのか妄想なのか、はたまた心霊現象なのか怪奇現象なのかまったくわからないんですが、だからこそ気になって引き込まれるし、観る人によって違う解釈ができるところが良いんだと思います。気がつけばそこにいるトールマンが「ボォォォォォイ!(BOOOOOY!)」と追いかけてくるのもそれだけでめちゃくちゃ怖いし、普段の生活でもドアを開けたりカーテンを開けた瞬間にあのおじさんいたらどうしようかとドキドキしてしまう、かもしれません。まぁ、あのおじさんじゃなくて他のおじさんでもいたら怖いのですが。ちなみにトールマンを演じているアンガス・スクリムは、2016年1月9日に89歳で亡くなりました。墓堀りをしていた人が今はお墓の中にいると思うとなんだか不思議な気持ちです。

映画『ファンタズム』

シリーズが進むにつれレジー以外のメインキャストたちまでみんなの頭部が薄くなってくるのも情緒を感じますし、ショック描写も毎度飽きさせないような工夫が見られ、さらに、『ウォーキング・デッド』のようなサバイバル感もどんどん強まってガンアクションシーンも楽しめる!ということで、ホラーが好きな人にはもちろん、アクション好きの方々にも是非オススメの作品です。Blu-rayの特典映像に何か物語を紐解くヒントがあるかもしれないので、入手できたらまた何か報告したいと思います!

※使用した映画本編画像はIMDbから借用させていただきました。